「血が足りない」という言い方を度々されますが、実際には血液の中で酸素を運ぶ役割のヘモグロビンの濃度が低くなった状態を指しています。
ヘモグロビンは、体に酸素を運搬する大切な役目を担っているため、足りなくなると血液中の酸素運搬がうまくいかなくなり、酸欠状態に陥ります。
その結果、体にいろいろな不調が現れるのです。
あなたはあてはまる?貧血による不調

自覚症状として最も顕著なのは全身のだるさや疲労感、そして息切れです。
脳が酸欠になると、めまいや頭痛といった症状が、筋肉が酸欠状態になると、全身がだるく疲れがなかなか取れないといった症状が起こります。
慢性的な貧血状態では、爪が反り返ったり、弱くなって割れる、表面がはがれる、みぞができて爪の表面がでこぼこになるなどの症状が起こります。他にも「氷をかじりたくなる」という症状も、鉄分が欠乏していることにより起こると考えられています。アイスを食べるよりヘルシー・・・とか言ってる場合ではないですよ!
WHO基準のヘモグロビン濃度
成人女性・小児は12g/dl未満
妊婦・幼児は11g/dl未満 であると、貧血と診断されます。
健康診断の結果が手元にある人は要チェック♪
体調だけではない!美容面に致命的なデメリット!?
鉄はコラーゲンの合成にも必要な栄養素。
私たちの体の組織のあらゆる部位に含まれ、体をつくる上で欠かせない線維性のタンパク質です。そしてコラーゲンは特に皮膚や髪などに多く含まれているので、鉄分が不足すると肌と髪のコンディションにも大きく影響します。
体内でコラーゲンを合成するためには
鉄とビタミンC、タンパク質を材料にします。
鉄が体内に十分あることは、コラーゲンの合成、美容に有効といえます。
貧血を招く原因
- 生理
私たち女性は初潮を迎えた時から鉄の喪失が始まります。1回の生理で経血によって失われる鉄の量は、およそ30mg。
1カ月スパンで換算すると、1日あたり平均 1.0mgの鉄を失っていることになりますね。 - 偏食
鉄を含む栄養の摂取は常日頃意識していかないといけないのですが、失いっぱなしで取り返せない事態を招く最たる原因は過度なダイエット!食事量が減ると、当然鉄の摂取量も不足しがちになるので、貧血を起こしやすくなります。食事制限をするときに最も気を付けなければいけないのは、栄養が足りているかどうかですよね。
他にも成長期や妊娠・授乳期は、からだが必要とする鉄分の量が増える時期があります。
この時にはダイエットを気にし過ぎず、しっかり鉄分を摂取してほしいものです。
貧血にならないためには
1日に必要な鉄分摂取は成人女性で6.0〜6.5㎎、生理中は10.5㎎必要という基準が出されています。

タンパク質で補給
タンパク質が不足することでヘモグロビンやコラーゲンを合成することができなくなり、貧血や肌荒れなどの症状が現れるようになります。
サプリメントで補給
食が細い方、鉄分を含む食材(ほうれん草、レバー等)が苦手な方は、飲みやすいサプリを見つけておくと強い味方になってくれると思います。
鉄分をサプリメントで取る際、腸内環境が整っていない状態では体調が悪化してしまうことがありますので、自分の体調と相談しながら少しずつ試してみてください。

実は温活で改善できる!?常にある目の下のクマ、原因は寝不足じゃないかも!? 目の下のクマ、悩んでいませんか? ちゃんと寝ても寝なくても・・・常にある...