麺やパン、クッキーにケーキ・・・白い小麦粉が材料となっているものってすごくおいしいですよね。
これからの季節はそうめん等、冷たくすればペロッと食べられて大活躍・・・なのですが
注意しないと、健康に悪影響になってしまうかもしれません。
今日は心を鬼にして、白い小麦粉が良くないと言われてしまう側面を紐解きます。
すべては明日の健康のために(シクシク←泣くな
白い小麦粉の問題点
まず端的に言うと、栄養がない。
精製過程で表皮と胚芽を取り除くので、小麦にあるビタミンやミネラルは失われています。
残っているのはでんぷんのみ。栄養は限りなくゼロです。
炭水化物を消化、代謝するには一緒に含まれている栄養素のビタミンやミネラル、植物繊維が必要なのですが、
白い小麦粉にはそれが含まれていません。
カロリーのみ高め・・・。
例えばパンや麺などをそれのみで食べたとすると、体内では何とか代謝しようとして、
別の用途のため体内にとってある大事なミネラル、ビタミンを消化に使ってしまいます。骨にあるカルシウムなどまでも・・・!
白い炭水化物は、ミネラル・食物繊維とセットで取るべきですね。
野菜たっぷりのパスタや、野菜スープを添える等。
白い=精製度が高い=加工度の高い加工食品
何がいけないかというと
加工されればされるほど、人体にとってうまく栄養として取り入れにくい食品になってしまうのです。
加工食品が入ってくると、実は体内は混乱します。
攻撃してみたり、時には脂肪で隔離してみたり、手持ちのアイテムでどうにか栄養分を吸収しようと努力してみたり・・・
野菜などの自然な食品が入ってきたときのようにスムーズに処理することができないのです。
これは体にとってとても負担になります。
体への影響

消化しにくい
前述したとおり、精製される過程で80%の繊維が失われるので消化しにくいです。
腸内の微生物フローラを変化させ、便秘や消化不良を引き起こします。
それだけでなく、消化が難しいことで脳内の化学物質を変化させ、慢性的な疲労感や不眠症を引き起こすことも分かっています。
血糖値が急激に上昇する
小麦粉はほぼ100%に使いでんぷんです。
でんぷんはブドウ糖がたくさん集まったもの。
ブドウ糖は単糖類の一種です。
単糖類とは糖質の最小単位で、消化がしやすいため胃からダイレクトに血液にいき、いきなり脳に届いて血糖があがります。
小麦粉は成分的には果物やはちみつなんかに入っているものとほぼ同じなのです。
白砂糖ともよく似ています。
老化の原因である「糖化」が促進されるだけでなく、
太りやすくなり、糖尿病になったりうつ病になったりするリスクも上がってしまいます。
漂白成分の残留
白い=漂白されている小麦粉もあります。
日本国内で生産されるているものには漂白されたものはないそうですが、
海外産にはあります。
漂白に使われているのは食品添加物の次亜塩素酸ナトリウムです。
これはガスで当てているので、小麦粉にはほぼ残留しないことになっていますが、微量でも体内に取り込むリスクは確実にあります。
漂白剤に含まれる物質には、胃腸や肝臓に負担をかけたり、喘息やアレルギー症状などを引き起こす可能性が指摘されています。
食品添加物は食品の品質を高める為には必要な場合もあるにはありますが、
漂白剤を使って食品の色を良くする必要性に関しては、ないと言いたい気持です。見栄えより健康!
全粒粉のパン

2015年1月5日、米ハーバード大学の公衆衛生学、ウー・ホンユ氏らの研究グループが、
全粒粉を多く摂取している人は心臓病による死亡率が低くなる
という研究成果を発表しました。
全粒粉に含まれている栄養価は、
食物繊維、ビタミン類、ミネラル類、ポリフェノールなど沢山あり
美容と健康に欠かせない栄養がたくさん含まれています。
野菜不足になりがちな食生活では、
全粒粉パンを食べると美容面、健康面でメリット大です。
パンを食べるときは、なるべく茶色いパン、
そして白くてふわふわなパンを食べるときは、なるべく野菜も一緒に沢山取る。
できれば白いパンを食べる頻度は、少しずつ下げてみるのがいいかもしれません。
体内の健康に意識を向けて
食べ物を選択できる習慣を少しずつ日常化しましょう。