秋の果物といえば、梨やぶどう、柿なんかのイメージが強いですが、国産のキウイフルーツも秋に旬を迎える果物です。
品種によってややバラツキはありますが、おおよそ9月下旬から12月初旬までに収穫の最盛期を迎えます。輸入物が年中スーパーに並んでいるので、国産を口にする機会はあまりないような気がします。
旬ということは、他の季節に収穫されたキウイに比べ栄養価が高いということです。
秋に旬を迎える食材は寒さを乗り越えるために栄養を蓄えて成長しているので、
最もパワーがみなぎっているのです。
旬の食材を食べれば、そのポジティブなパワーを体内に取り入れられます。
この記事ではキウイの薬膳的効能と、栄養について解説していきます。
女性に嬉しい栄養素がたっぷりです!
秋はキウイを食べましょう。
キウイフルーツの原産国は中国ですが、その後ニュージーランドで改良され、国鳥である「KIWI」に似ていることがその名の由来になっています。

スーパーで最も見かける頻度が高い「ゼスプリ」はニュージーランドに本拠地を置くキウイフルーツの生産・販売会社です。そしてなんとゼスプリのキウイフルーツは日本でも栽培されています。ニュージーランドと同等の基準をクリアした高品質の国産キウイフルーツが流通しているそうです。
美味しいけど、チクチクする・・・なぜ?
そんなキウイですが、食べると口の中がチクチクする時ないですか?
キウイには「アクチニジン」というタンパク質分解酵素が含まれ、肉や魚などのタンパク質を分解し消化を促進してくれます。
そしてこの「アクチニジン」、人体のタンパク質にも影響するんです。
キウイを食べた後の口の中や舌がチクチクする感じは、「アクチニジン」が粘膜を分解してはがしてしまったために酸味などの刺激を直接受けているから起こるものです。
他にも「アクチニジン」を含むフルーツとしては、パイナップルなんかも有名ではないでしょうか。
私は空腹でパイナップルを食べて胃痛を起こしたことがあります。
胃腸の弱い方は、空腹時に食べない方がいいですよ。
キウイの薬膳的効能と栄養素
キウイは寒性で体を冷やす果物です。
冷え性の人は、一気にたくさん食べないようにしましょう。
薬膳では『酸甘化陰』といって、酸味と甘味は潤いを生み出します。
日差しが強いのに乾燥気味で
潤い不足になりやすい季節にとてもおススメのフルーツです。
・体内のエネルギーバランスを整える
・体液分泌を促して潤いを作り出し、体の熱を冷ます
・余分な体熱を冷ましてイライラを取り除く
・胃の働きを調整する
キウイは熟しきったものを食べるのが一番おいしいです。
固めのキウイを買ってきて、早く熟してほしい時はリンゴと一緒にビニール袋に入れて、
室温で2~3日置いてみてください。
リンゴが出すエチレンがキウイの追熟を促進してくれます。
キウイに豊富に含まれている栄養って?体にどんな効果があるの?
ビタミンC
レモンやみかんより多く、風邪予防や疲労の回復、肌荒れなどへの効果が期待されています。
ビタミンE
体内の活性酸素を減らす効果に期待が持てます。
カリウム
体内のナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。カリウムは不足すると、筋肉が弱ってしまうので、スポーツの秋をエンジョイするならキウイを味方につけるが吉ですよ。
食物繊維
キウイ1個にバナナおよそ3本分の食物繊維が含まれていると言われています。それゆえに整腸作用が高く、便秘予防に期待が持てます。
葉酸
葉酸は貧血を防止する役割を担ってくれます。
調理で失われやすい栄養素なので、生食できるキウイフルーツは葉酸の摂取にとても向いています。
そのほか、キウイの酸味は汗の出過ぎを抑えてくれる働きもあります。
と、ここまでは良いことづくしのキウイですが、ミカンなどの柑橘系フルーツと同様、
紫外線に反応するソラレンという物質が含まれているため、
キウイを食べて紫外線を浴びると、普段よりも日焼けしやすくなってしまいシミやそばかすの原因になることも・・・。

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