女性が1日に必要なマグネシウム量は18～29歳で270mg、30～69歳が290mg、70歳～は270mgと言われています。

こういった摂取基準量は死なないために必要な最低ラインという量で、健康になるための量ではないらしいですよ。ま？

日ごろ意識してマグネシウムを摂取していますか？

マグネシウムを最も含む食べ物は、海藻類。

その中でも群を抜いて含有量が多いのは「あおさ」です。

ただ、あおさ100g当たりに含まれるマグネシウムは約3,200ng・・・。

1mg＝1,000,000ng。

もちろん1日のうちで口にする他の食べ物にもマグネシウムは含まれていますが、日本人の1日の平均マグネシウム摂取量は約245mgほどという調査結果があったりします。

うーん、足りてないですね。

でも私たちの身体の健康には本当に欠かせないのがマグネシウム。

この記事では、マグネシウムが体内で果たしている役割と不足したらどうなるか、また日常の中で賢く効率的に摂取していく方法を解説しています。

マグネシウムってなんぞや

マグネシウムはミネラルの1種で、カルシウムやリンとともに骨を作っている栄養素です。人体には常に約25gのマグネシウムが存在し、その1%が血中に、残りはすべて細胞に分布しています。

マグネシウムの主な働き

・タンパク質合成
・神経伝達のコントロール
・新機能の維持
・筋収縮
・血圧調節　　　等

不足するとこんな症状が↓

・イライラ、興奮
・肩こり
・筋肉収縮（まぶたがピクピクする、足がつる）
・生理痛、急性腹痛
・不安、不眠、うつ
・喘息
・下痢・便秘

私たちの身体は、血中マグネシウムが不足したら骨からマグネシウムを取り出して、血中のマグネシウム量を一定に保とうとします。

マグネシウムが不足しやすいのはどんな人？

マグネシウム不足を心配する女性興味深いことに、精神的なストレスがかかるとマグネシウムは需要が増大します。

不足すると興奮してイライラしやすくなる等、情緒不安定になることも分かっているのです。
脳にも副腎にも重要なので、ストレスの多い現代人は消耗がかなり激しく、ほとんどの方は不足状態にあると言われています。

また、運動で汗と一緒に流れ出ている他、不足する大きな原因の１つに昨今流行している「糖質制限」があります。高たんぱくの食事を消化するために、体内では大量のマグネシウムが消費されるのです。胃腸の動きも筋肉収縮の１つですからね。

日本は水道水が軟水であるうえに、昔ほど海藻類が食卓に上ることはなくなっており、塩も精製塩を使うことが増え、ほとんどの人がマグネシウム不足の傾向にあると思われます。

調味料は海水塩にするのがおすすめです。

なんとお肌から吸収することもできる！

エプソムソルト当ブログではこれまでも湯船につかる重要性を説いてきましたが、今回はマグネシウムをお肌から吸収させることができるバスソルトを紹介させていただきます。

その名も「エプソムソルト」。またの名を「エプソム塩」と呼びます。

名前に「塩」と付いてはいますが、実際には塩は含まれておらず、硫酸マグネシウムの純粋な結晶です。

これは温泉に含まれている成分の１つ。入浴時に湯船に入れることで擬似温泉を楽しむことができると同時に、マグネシウムを経皮吸収させることができます。水道水の塩素を中和する働きもあり、肌の弱い方にもおすすめです。
欧米でもバスソルトとして使用され、その体への効能によりハリウッドセレブや芸能人からも愛用されているそうですよ。

寒い日が続くとより一層恋しくなるのが入浴の時間ですね。冷えた身体をお風呂に浸かって温めると、疲れが解けていくような心地よさを味わうことができそう。

カルシウムとは兄弟と呼ばれるバランス関係

ブラザーイオンのCaとMg カルシウムとマグネシウムは『ブラザーイオン(＝双子のミネラル)』と呼ばれる関係にあります。どういうことかというと、この２つの栄養素は体内に一定の比率で存在して初めて、その効果を発揮するということです。カルシウムとマグネシウムは相互に助け合う関係性なのです。

その摂取比率は、分子栄養学的には

Ca：Mg＝１：１

が理想！

牛乳をよく飲む、乳製品をよく食べるという方、特に糖質制限をしている方はチーズ等よく食べているかと思いますが、それだけではバランスが崩れています。
乳製品は添加物が少なく高たんぱく質で一見とても良い食材ですが、健康のためには嗜好品として、たまにのおやつくらいに留めておくというのがちょうど良いようです。

それ以上にマグネシウム不足に十分配慮するようにしてください。

あおさ、海苔、大豆、ひじき、イワシ、アサリ・・・そしてエプソムソルト。
毎日の生活の中でマグネシウム摂取量をいかに無理なく増やせるか、意識してみましょう。