もともとは芝居蒟蒻芋南瓜
これは江戸時代、女性の好きな物を語呂が良いように並べたことわざだそうです。
現代でも女性が好きな秋の味覚は「いもくりなんきん」 と言いますね。
ホクホクとした甘い芋、栗、南瓜、好きですか?
芋

サツマイモは食物繊維が豊富で、なんとなく便秘に効くことが思い浮かぶ人は多いのでは。
薬膳では効能は
補気(エネルギー補給)、生津(唾を出させて咽の渇きを取る)、
寛腸(胃腸の蠕動運動促進)、通便(便通を良くする)
つまり、胃腸の働きをよくし、
消化吸収が良くなれば、体内はエネルギーで満たされ、水分代謝も改善する・・・
その結果むくみ解消や便通改善が期待できるということです。
性質は平性で体を温めも冷やしもしません。
もともと消化が弱く便秘にがちな人には特にお勧めです。
食べ過ぎるとお腹が張りやすくなります。
日ごろから食べ過ぎがちで、胃腸に膨満感がある
(消化できない食べ物が詰まっているような)人には不向きです。
栗

栗というと、おやつくらいのイメージで栄養価というとピンと来ないかもしれませんね。
まず、栗は温性で体を温める性質を持っています。
効能は、
補脾止瀉(胃弱による食欲不振・疲れ・下痢・腹部冷痛を改善)
補腎強骨(腎のエネルギーを補い、足腰のだるさ・頻尿・夜尿・気管支炎の改善)
活血止血(血行をよくし血の滞りが原因の出血を止める)
栗は消化機能を整えて血行をよくする働きがあるので、血行の悪い人、冷えを感じやすい人におすすめします。
栗は胃腸のケアができる食べ物ですが、栗自体だけでなく栗を使ったスイーツの食べ過ぎには注意が必要です。
クリームや多量のお砂糖と混ぜてしまうと無駄な水分を溜め込んでしまい、身体の重だるさやむくみの原因になることも…。
南瓜

南瓜は温性で、体を温める性質を持っています。
効能は
補中益気(胃腸の働きを整えエネルギーを補う)、
消炎止痛(体内の炎症を抑え痛みを鎮静させる)、
解毒殺虫(虫下しの作用や体内の解毒)、
その他、抗酸化作用があるベータカロテンをはじめ、
さまざまなビタミンも豊富で、美肌づくりや生活習慣病の予防に欠かせない食材です。
胃痛や便秘を解消するほか、風邪予防にも有効です。
皮はむかないで食べてください。
べータカロテンは皮に多く含まれるので、皮をむかずに煮物などにして食べるのがおすすめです。
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