冬の始まり、立冬。
秋が大分深まってまいりました。自然界に「陰の気」が増してきたのを感じます。
天地万物が活動を休止に向かって切り替えていく時季ですね。
私たちも越冬に向けて身体の準備をしていきましょう。
冬の入り口は、自然界では陰盛陽衰(陰気が強く陽気が不足していること)と表現されます。気温が低下し、その寒気に襲われて体が冷えやすいので注意が必要です。
この時季の冷えは体内のめぐりを鈍らせます。
具体的には足の筋肉や首筋のひきつり・こわばり、関節の痛み等が良く見られる症状です。一方で体を温める力も弱まっているため、お腹や手足の冷えを実感している方も多いのでは?
冬を元気に過ごすには、陽気を保つ工夫も必要です。
11月の薬膳カレンダーでは身体を内側からしっかりと温める食材と、日常で取り入れやすい健康習慣をご紹介します!
11月の養生
立冬ってすごく重要な時季なんです。
エネルギーを補うにも最適の時期と言えます。
中医学では、立冬の時期にその年の冬を超えて次の年の春までの身体の準備をすることが大事であると考えています。
想像してみてください。
自然界のあらゆる生き物が冬に向かって徐々に活動を止めていく様子・・・。
みんな冬眠のためのエネルギーを蓄え始めているのです。
そのため私たち人間にとって冬を超すためのエネルギーは、
今まさに冬を越す準備をしている野山の食材から頂くのが良いとされています。
そうすることで寒さが厳しくなっても動じない体を手に入れることができる、というのが古来から民間に伝わる冬の健康に対する備え方です。
心と体を大事にケア
冬はメンタルが落ち込みやすくなる時季でもあります。
仕事や普段の生活の中で、嫌なことがあると引きずりやすくなるので、11月はより一層精神の安定や陽気を保つこと、そして心のエネルギーの消耗を抑えていくことに注力すべき時期になります。
心の健康を保つために、好きなことをなるべく優先してやって、楽しくないことは端に追いやってしまいましょう!
11月はわがままに自分を甘やかす時期です。
また、早寝遅起きを意識するくらいたっぷり睡眠を取ってください。
その際、背中がちゃんと温かく保てているかに少し気を使ってみて。
そうすれば陽気を体内にしまい込んで、エネルギーを効率よく蓄えることができます。
日中着る服もしっかり保温を心がけてくださいね。
少しカロリーが高めのものを食べても良い時期!
といってもスイーツやスナック菓子のことではありませんよ!?笑

身体を温めるおすすめ食材は
牛肉、羊肉、
豆乳、牛乳、豆腐、たまご、
にんじん、きくらげ、キノコ類、レンコン、かぼちゃ、里芋、さつま芋、玉ねぎ、
銀杏
百合根、黒ゴマ、シナモン、生姜、ネギ、
りんご、梨、柿、アボガド、無花果
身体を冷やす傾向のあるシーフード類は少し控えた方が吉。
どうしても食べたいときは、鮭、牡蠣、ホタテ等寒い時期に旬を迎えるものを選んで食べましょう。
かんたん♪薬膳ぷちレシピ
”豚肉ときくらげ炒め”
【材料】
干し黒きくらげ15個くらい
豚ロース肉60g
料理酒、塩 適量
【作り方】
1.黒きくらげはお湯で戻しておく。
2.豚肉は1口大にカットしたら、油をひいた鍋で2分ほど炒める。
3.そこに戻した黒きくらげを投入。
4.塩を適量ふって、お酒を少々加え、蓋をして5分蒸し焼き。
黒きくらげは豚肉と調理することで消化器官の活動促進を手助けをしてくれます。
またホルモンバランスや老化をつかさどる「腎」のエネルギーを補い、貧血による体の疲れやすさや顔色の悪さを改善します。
血液を浄化してくれるので、定期的に食べると美容、健康ともに良い効果がありますよ♪

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