日本人の2人に1人は何らかのアレルギーにかかっていると言われそうです。
アレルギーを発症する人が年々増えているってご存知ですか?
アレルギーのなかった人が大人になってから発症するフードアレルギー・・・
それまで口にしてもなんともなかった食べ物が、
ある日突然アレルゲンとなり、アレルギー症状を引き起こすことがあります。
食物アレルギー
即時型
食べてすぐ症状が現れるのが「即時型アレルギー」。
その症状は皮膚のかゆみや口の中のイガイガ、くしゃみや鼻水、呼吸困難、腹痛や下痢など。
遅延型(遅発型)
数時間後(6~24時間後)、遅い場合は数日後に症状が出るのが「遅延型(遅発型)アレルギー」です。
その症状は頭痛やめまい、倦怠感、肌荒れ、情緒不安定など多岐に渡ります。
成長したら治ることも多い乳幼児のアレルギーに比べ、大人のフードアレルギーは一度発症すると治らないケースが多いことも特徴。
食物過敏とも呼ばれています。
大人にとってアレルゲンとなるもの

大人のアレルギーの原因となる食べ物は果物や小麦、甲殻類が多いと言われています。
果物のアレルギーは花粉症と合併することが多いです。
イネ科の植物やブタクサなどにアレルギーのある人はメロンやスイカなどのアレルギー、
ハンノキやシラカバにアレルギーのある人はリンゴ、桃、サクランボなどのアレルギーが出やすいことがわかっています。
また、ゴム手袋をはめると皮膚が赤くなる「ラテックスアレルギー」の人は、アボカド、栗、バナナなどのアレルギーを起こしやすくなります。
食べてから発症までが遅く、症状も多岐に渡るため食物との因果関係に気付かない人が多いのが実情。
実は毎日摂取している食べ物から徐々にアレルギー反応が出ていて、
「なんとなく毎日調子が悪い」といった慢性的な不調の原因になることもあります。
原因不明の不調が続いたら、その不調の前に食べたものをチェックしてみることも大切です。
ある日豆乳アレルギーになった話

ある日突然豆乳を飲んだ2~3時間後に胃痛になるようになりました。
それまで全く大丈夫だったので、
朝食に豆乳を飲むというのはここ数年の習慣のようになっており
はじめは豆乳のせいで胃痛が起きているとは思いませんでした。
今日は胃腸の調子が悪いのかな?と思っていたのですが、他の食材は全部大丈夫。でも豆乳を飲んだ後だけ胃痛に苦しむようになりました。
胃痛のため、「消化に良い食べ物」を検索すると豆乳が該当していたので、むしろ進んで飲んでいたほど(笑)。
その後、「あれ・・・もしかして豆乳か?」と気が付くのにしばらく時間がかかりました。
調べてみたところ「遅延型アレルギー」の場合は、毎日続けて食べているものが原因物質になりやすいと言われているようです。
大事なのは食べ方を工夫すること
人によっては、 「虚弱体質なのかな」、「今日は体調不良だ」などと勘違いしたまま、
ずっと気づかないこともあります。
なんとなく思い当たる食べ物がある場合、
今すぐ完全にやめる必要はありませんが、毎日食べているものを2日おきにしたり、同じ食べ物を食べないようにすることが大切です。
アレルギーは免疫力が低下すると起こりやすくなる反応でもあります。
免疫力を低下させる大きな要因がストレス。特に、まじめな人、完璧主義の人はストレスをためがちなので、適度に発散してためないようにしましょう。
クリニックで検査も可能
遅延型フードアレルギーは血液検査で調べることができます。
費用はクリニックによって違いますが、大体30,000円前後というところでしょうか。
不安がある場合は、今後の健康のためにも何に対してアレルギーがあるのかを把握するのは大事です。
気になる方は一度調べてみるのもいいかもしれません。