医学用語では「日光皮膚炎」
衝撃の名前よね・・・。
言わずもがな、日差しが強い日に一定の時間を屋外で過ごすと、肌が赤くなって熱を持ち、しばらくすると黒ずんだ色に変わってくのが日焼けですね。
日差しの強い夏によく起こる身近な現象ですが、実は肌の火傷(やけど)なのです。
日焼けを日常的に繰り返せば、将来的にシミやシワ、たるみなど肌老化の原因になることはよく知られています。
それだけでなく、実は皮膚がんや白内障など健康被害が出る可能性も。
日焼けの状態は様々であり、同じ分量紫外線に当たっても皮膚の赤みや黒ずみ方は皆同じではありません。
日焼けのメカニズム
では、どういう過程を経て日焼けは起こるのかを見てみましょう。
①紫外線を浴びる
↓
②肌が炎症を起こす
↓
③メラニン色素が生成され色素沈着が起きる

日焼けの種類
ひとくちに「日焼け」といっても、
肌が真っ赤になってヒリヒリしてしまったり、水膨れになったりする「サンバーン」と、
肌が黒くなる日焼けの「サンタン」の2つがあります。

①サンバーン
サンバーン(サン=太陽・バーン=やけど)は、くヒリヒリ痛む日焼けのことをいいます。
急に強い紫外線を浴びたために、皮膚表面の組織が炎症を起こした状態です。
UV-AとUV-Bの両方の強い紫外線を短時間で浴びることで、メラニン色素の放出が間に合わず、肌が炎症を起こした状態です。
炎症がひどい場合は、水ぶくれができることもあります。やけどと同様、皮膚はやがてはがれ落ちて治っていきます。
しかし、真皮(皮膚の奥)に到達した紫外線は、真皮の弾性繊維(お肌にハリを持たせている繊維)を変質させ、ハリを失わせてしまいます。
それが、結果として、シミやたるみの原因となるばかりか、何回もサンバーンを繰り返すことで、皮膚ガンの原因にもなるのです。
痛みを伴うサンバーンは、まず冷やすことが大事になります。
日焼け直後の肌は、水分が減少している状態です。急に刺激のある化粧水や美容液を与えるのではなく、刺激の少ないローションをたっぷり与えてあげてください。
日焼けのアフターケア用ローションは、炎症を鎮める成分が入っているので、日焼け直後にお勧めです。
②サンタン
炎症を起こさない程度の軽い日焼けのことです。
外出して日に当たって肌が少し焼けてしまった、というパターンがよく見られます。
サンタンは紫外線に対する防御反応といえます。
美白志向の高い女性にとっては肌が黒くなることは悪と捉えられがちですが、サンタンで肌が黒くなることで紫外線から細胞を守っているのです。
主にUV-Bの紫外線による影響によって起こります。
軽度の日焼けであるため炎症や痛みが伴うことはありませんが、肌が黒くなることで、しみになる場合があります。
サンタンを起こした後は、美白化粧品でしっかりメラニン色素の沈着を促し、元の肌色を取り戻しましょう。
食べ物で体内から日焼けを撃退!
日焼けには体内からも熱を冷ます食材と血の熱を冷まして解毒をする食材がおすすめです。
トマト、きゅうり、アスパラガス、ズッキーニ、茄子などの夏野菜

(夏に旬のものを食べると必然的に夏に体に起こる症状に対処できるのです!)
アロエ、やレンコン、キクラゲ(白・黒)などです。
筍や里芋、豆類もデトックスを助ける食材です。
体内からも体外からもしっかりケアして、
日焼けに悩むことなく、夏を楽しみましょう~!