スキンケア

ニキビ治療最前線!
実体験によるレビュー付き

ガッツポーズをする医者

ニキビとは

「尋常性ざ瘡」とも呼ばれ、思春期以降に発症する顔面や胸背部の毛包脂腺系を場とする脂質代謝異常(内分泌的因子)、角化異常、細菌の増殖が複雑に関与する慢性炎症性疾患です。
日本では 90%以上の人が経験する疾患ですが、医療機関を受診する人は10%に過ぎないといわれています。
ニキビは顔などの目立つ部分に発症しやすく、また跡にも残りやすいため、生活の質(QOL:quolity of life)に大きく関与します。

白ニキビ(面皰、コメド)のもと

毛包内への皮脂の貯留を示す微小面皰(テキストの角質肥厚に当たる)ができ、炎症がおさまった後も面皰あるいは微小面皰に対する治療を継続する維持療法の重要性も示唆されています。

早期の治療により、ニキビ跡は予防できるというデータもあるため、早期の積極的な治療と炎症がおさまったあとの維持療法が重要だと考えられます。

セルフケア

ニキビをつぶそうとする女性

↑この人・・・潰そうとしてますけど、それはダメ、ゼッタイ・・・!

医薬品による治療か薬用化粧品による予防が主流となっていますが、

そこへ、ひとつ「皮膚科を受診する」という選択肢も加えてみるとよいかと思います。

また治療と同時進行で必要不可欠となるのが体内のケアです。ニキビができる原因となる生活習慣を

改善しないことには、ダイエットと同じで、リバウンドを繰り返す可能性が高くなってしまいます。

これが数年前ニキビが悪化した時の私の肌の画像です。

ニキビがひどかったころの私

この頃にはメイクではまったく隠れず、毎日泣いていました。
それが今どうなったのか?は最下段に掲載しています。

尋常性ざ瘡治療ガイドライン

ニキビは軽症であってもニキビ跡が残る可能性がありますが、早期治療によってニキビ跡を防ぐことができるというデータがあります。
日本皮膚科学会は、2008年にエビデンスに基づく適切かつ標準的な治療法の選択基準を提示し、治療レベルの向上と目指し、尋常性ざ瘡治療ガイドラインを作成しました。

このガイドラインには、ニキビの重症度において下記のような判定方法が記載されています。

  軽 症:片顔に炎症性皮疹が 5 個以下
  中等症:片顔に炎症性皮疹が 6 個以上 20 個以下
  重 症:片顔に炎症性皮疹が 21 個以上 50 個以下
  最重症:片顔に炎症性皮疹が 51 個以上

医療機関におけるニキビ治療

看護師

保険診療

健康保険等の公的医療保険制度が適用される診療

代表的な外用剤としては デュアック配合ゲル、ベピオゲル、ディフェリンゲル、エピデュオゲルなどがあり、これらの外用剤を早期から上手に使用すると早い回復が見込めが、ニキビ跡を作らないためにも非常に有効です。
但し、これらはニキビに対する効果は高いけれども、刺激症状や乾燥症状などの副作用が出る可能性もあるので、皮膚科専門医から使用法や細かな注意が受けることが必要であることを認識して下さい。

抗菌外用剤

かぶれや乾燥がひどくて上記の薬を使用できない場合、抗菌外用剤を使用することもあります。
しかし、抗菌外用剤をむやみにまた、長期間使用すると耐性菌が出現して薬が効かなくなる恐れがあるので、皮膚科医や薬剤師の注意を遵守することが重要です。
ダラシンTゲル、アクアチムクリーム、ゼビアックスローションなどが主に使用されます。

この中で最もよく使われているのはダラシンTゲルでは?と思うのですが、どうでしょうか。

私が肌荒れで処方してもらった塗り薬はダラシンTゲル一択でした。

そして特に長期使用に関する説明はしてもらった覚えがありません・・・!数年は継続して使っていた覚えがあります。

内服抗菌薬

中等症以上のニキビには内服抗菌薬を使用します。
1個、2個のニキビでも内服薬を希望する患者さんもいますが、耐性菌のことを考えると、安易に内服抗菌薬を使用するのは控えるべきという意見もあります思います。
内服は、ほかには、漢方薬が役に立ちます。

面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)

毛包内に貯留する皮脂や膿を排出することで、ニキビや炎症を改善する効果が認められています。

自由診療

厚生労働省が承認していない治療法や投薬を含む診療のことで公的医療保険制度が適用されない診療を指します。

ゆえに高額です・・・。

ケミカルピーリング

顔面の皮膚にピーリング剤を塗布し、角層を少しずつ剥離させることで、ニキビの症状を改善します。
ターンオーバーを高めることで徐々にニキビの諸症状が改善させるため、効果を実感するまで時間を要し、2週間毎の通院が理想とされています。
この治療法は尋常性ざ瘡治療ガイドラインにおいても推奨されています。
(注意:エステティックサロンで似た様な施術があますが、ケミカルピーリングは医薬品を用いて行い、皮膚の状態に応じた濃度やpHの設定が必要となります。ニキビ治療を目的としてケミカルピーリングを希望する場合は、医療機関を受診することが大切です。)

繰り返し受けることでニキビ跡には一定の効果がありましたが、肌が薄くなってしまうので、

ビニール肌になる危険性があります。

繰り返し通うことを推奨されますが、ご自分の肌の状態を見極めて

気になる症状がある場合は受ける間隔を開ける、施術を受けるのを中止することも大事です。

イオン導入

微弱電流を用いてイオン化した薬剤を肌に効率よく浸透させる方法です。
導入する薬剤は、トラネキサム酸、ビタミンCなどが主流です。
イオン導入を単独で施術する場合もありますが、ケミカルピーリングとセットで行うこともあります。

ケミカルピーリング後は、角層細胞間の接着がゆるむので、肌の浸透性が高まり、薬剤の効果が一層上がるためです。
微弱電流を流しますが、ビリビリする感じは全くありません。
ケミカルピーリングと異なり、肌への負担はないので、毎日施術しても大丈夫です。

ただ個人的な感想としては、目に見えて効果を実感するにはかなり長い期間が必要だと感じました。

正直、イオン導入だけではニキビ治療にはならないので

体内ケアや医療機関の受診に+αで行う施術と捉えたほうが良いかもしれません。

アイソレイズ(光治療器)

皮膚の吸引と光照射を同時に行い、炎症ニキビ、毛穴の詰まりを効率良く治療することが可能です。
ケミカルピーリングと組み合わせると、さらに効果的な治療法となります。

スムースビーム(光治療器)

半導体を利用して発生させるレーザーであるダイオードレーザーを用いた治療です。
水への吸収度が高く、真皮上層まで熱エネルギーを伝達することができ、ニキビ痕の赤み、早期の赤ニキビ治療に効果があります。

現代医学の発達により、ニキビの治療も革新的なものが増えましたね。

私の勉強も兼ねた今回の記事、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

さてさて、冒頭に掲載していた酷い肌荒れのその後ですが、

この位まで回復しております。

回復してきた

もちろん今もなお、毛穴の目立つところや

近くで見れば、ニキビ跡はありますが、ここまで治れば毎日泣き暮らしていたころに比べて

笑顔で生活できているかと思います。

説明の中にも私が実際に体験した施術は、感想を書いておりますが、

最後にニキビに悩む方にアドバイスをするなら、以下の2つに尽きます。

医療の力を借りてみること

症状を抑えることで、心のケアにもなります。

酷くなって誰にも会いたくない状態にまで悪化させる前に、一度受診してみてほしいなと思います。

体内ケアを怠らないこと

ニキビができる原因は、体の内側にあります。

生活習慣が体内に与える影響は大きいのです。それを改めることができれば、ニキビはできなくなります。

肌表面の治療をしただけでは、またニキビができる可能性大です。

永遠におさらばしたいならぜひ、生活習慣の見直しを!

 

 

 

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